哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ゴルギアスについて その2

 哲学者ゴルギアスは評価されたものの、プラトンは真理の追究の為ではなく、社会的成功の為だけに自分の弁術論を振るうソフィスト達を「食べる人の栄養価を考えず、大衆の舌を喜ばせようと腕をふるう料理家」と非難したそうです。ですが […]

ゴルギアスについて その1

 本日から紹介する哲学者ゴルギアスは前回まで紹介した哲学者プロタゴラスの唱えた「ソフィスト」の代表的な人物で、彼と共にソフィストの第一世代であり、生没年は紀元前487年頃から紀元前376年頃、シチリアのレンティーニに生ま […]

プロタゴラスについて その3

 今回で最後となるプロタゴラスの思想は社会的な価値も、その国家が法によって制定すれば、その通りになる。こうした思考は、知識や価値は絶対的なものではなく、それを認識する人との関係によって相対的に変化するという「相対主義」の […]

プロタゴラスについて その2

 二回目となるソフィストの開拓者、第一人者とされる「プロタゴラス」は高い講義料を貰っていたという逸話がありますが、それに見合った巧みな弁術論を展開したそうです。そんな彼が唱えたのは自身が残したという「万物の尺度は人間であ […]

プロタゴラスについて その1

 今回から紹介する哲学者はギリシアにおける「智が働くようにしてくれる人、教えてくれる人」を意味する「ソフィスト」を代表する一人に数えられ、ソフィストの開拓者であり、第一人者とされる「プロタゴラス」です。生まれたのは紀元前 […]

アナクシマンドロスについて その3

 今回で最後となるアナクシマンドロスは、万物を説明できる「無限定の何か」があると考え、更に「万物は無限から生まれ、無限に還る」と定義して、タレスの「万物は水に還る」という考えを内包する形をとったのです。この様なアナクシマ […]

アナクシマンドロスについて その2

 今回は後世に様々な功績を残したアナクシマンドロスの哲学者として思想を紹介します、彼は師であるタレスの唱えた「万物の根源は水である」という考えに対し、「世の中には、火もあれば水もあり、相反するもので溢れている」という考え […]

アナクシマンドロスについて その1

 本日から紹介する哲学者は生没年は約紀元前610年から546年、ギリシア出身の「アナクシマンドロス」です。彼はミレトス学派の哲学者で「万物は水」だと説いたタレスの弟子にして後継者で、人類最初の哲学者の一人として数えられ、 […]

ヘラクレイトスについて その4

 さて、今回で最後となるヘラクレイトスですが、彼の定義した流転説ですが、その続きがあるのです。すなわち、ヘラクレイトスは結合と分離を繰り返す万物の無秩序な変化に「万物流転の真理」を見出したのでしょう。こうした提唱は、パル […]

ヘラクレイトスについて その3

 前回はヘラクレイトスの「火」に関する考えを紹介しました、そして最後に書いた「流転説」について紹介していきます。著作から引用されただろう言葉では「自然は本来自らの中に矛盾と対立を含み、対立物の争いことが世界の法(ゲイケー […]

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