哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

2月, 2018

バールーフ・スピノザについて その5

 本日で最後となるスピノザは人間の感情を欲望、喜び、悲しみの三種類から構成されていると考えて、この感情を制御する事が出来ない無力こそが人間の屈従の原因であり、理性の指導に従うことで自由人となる事が出来ると論じているのです […]

バールーフ・スピノザについて その4

 万物、全てには原因があり、その万物は神が備えた無限の属性の状態の一種。そう提唱したスピノザは自身の定理をデカルトより更に厳密な数学的手法で提唱し、それ自身がそれ自身によってのみ理解される完璧な存在「実体」を提唱し、実体 […]

バールーフ・スピノザについて その3

 さて、前回まではスピノザの生涯を紹介しました、そして今回からは彼の哲学について紹介していきます。そんなスピノザの代表的な著作が「エチカ」です、全5部で構成され、形而上学、心理学、認識論、感情論、倫理学に触れる内容が書か […]

バールーフ・スピノザについて その2

 親交のあった政治家の友人が民衆の手で命を落とした事は、スピノザが「合理主義哲学」を展開する要因になった、と言われている事は前回の記事で紹介しました。また、その後の彼の生涯に関しては、ハイデルベルク大学教授として声を掛け […]