哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

7月, 2016

プロタゴラスについて その3

 今回で最後となるプロタゴラスの思想は社会的な価値も、その国家が法によって制定すれば、その通りになる。こうした思考は、知識や価値は絶対的なものではなく、それを認識する人との関係によって相対的に変化するという「相対主義」の […]

プロタゴラスについて その2

 二回目となるソフィストの開拓者、第一人者とされる「プロタゴラス」は高い講義料を貰っていたという逸話がありますが、それに見合った巧みな弁術論を展開したそうです。そんな彼が唱えたのは自身が残したという「万物の尺度は人間であ […]

プロタゴラスについて その1

 今回から紹介する哲学者はギリシアにおける「智が働くようにしてくれる人、教えてくれる人」を意味する「ソフィスト」を代表する一人に数えられ、ソフィストの開拓者であり、第一人者とされる「プロタゴラス」です。生まれたのは紀元前 […]

アナクシマンドロスについて その3

 今回で最後となるアナクシマンドロスは、万物を説明できる「無限定の何か」があると考え、更に「万物は無限から生まれ、無限に還る」と定義して、タレスの「万物は水に還る」という考えを内包する形をとったのです。この様なアナクシマ […]