哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

8月, 2013

ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 二十三

序論 反復と差異 六 一般性の二つのレヴェル――類似と等しさ 二 次にドゥルーズが思い描く反復のイメージのようなものが書き綴られています。 「……。ひとつの法則中の定数は、もっと一般的な法則のなかでは変数であり、それはち […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 二十二

序論 反復と差異 五 反復と一般性――行動の視点からする第一区別 五 「……。なるほど、反復を、極限的な類似ないしは完全な等価として「表象=再現前化」することはできる。しかし、二つの事物のあいだの本性上の差異は、ひとが一 […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 二十一

序論 反復と差異 四 反復と一般性――行動の視点からする第一区別 四 祝祭の例が次に挙げられています。 「ペギーが言ったように、バスティーユの攻略を記念する或いは表象=再現前化するのが連盟祭なのではなく、将にバスティーユ […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 二十

序論 反復と差異 三 反復と一般性――行動の視点からする第一区別 三 「反復すること、それは行動することである」とドゥルーズは宣言します。しかし、これだけでは、何の事はピンときません。先へ進みます。 「ただし、類似物も等 […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 十九

序論 反復と差異 二 反復と一般性――行動の視点からする第一区別 二 「これとは逆に、わたしたちには、反復は代理されない[かけがえのないもの]ものに対してのみ必然的で根拠のある行動になるということがよくわかる。行動として […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 十八

序論 反復と差異 一 反復と一般性――行動の視点からする第一区別 一 「反復は一般性ではない。反復は、いくつかの仕方で一般性と区別されなければならない。……。差異は本性上、反復と、たとえばどれほど極限的な類似であろうと、 […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 十七

はじめに 十七 「哲学史の諸報告は、テクストに関する、一種のスローモーション、凝固あるいは静止を表象=再現前化していなければならず、しかも、その諸報告が関係しているテクストばかりでなく、その諸報告がその内部に潜んでいる当 […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 十六

はじめに 十六 「……。哲学史は、絵画におけるコラージュの役割にかなり似た役割を演じるべきだと、わたしたちは思われる。哲学史とは、まさに哲学の再生産である。哲学史における報告は、正真正銘の分身として作用しなければならず、 […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 十五

はじめに 十五 「無知を埋め合わせてしまえば、それは 書くこと(エクリチュール)を明日に伸ばすことになる。いやむしろ、それは書くことを不可能にすることだ。おそらく、書くことが死とのあいだに、沈黙とのあいだに維持していると […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 十四

はじめに 十四 「《ひと》、それは何と素晴らしいものであろうか。そこにこそ、あのエレホンから必然的に派生するサイエンス・フィクションというアスペクトがある。この書物が現前させるべきはずであったこと、それは、以上からして、 […]

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