哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

11月, 2015

エピクロスについて その19

 今月も残り数日となった本日は、哲学者「エピクロス」に関する最後の記事になります。そもそも、彼の哲学は「自然思想」と「認識論」から始まったのです。まず、自然思想は以前の記事で名前だけ出た古代ギリシアの哲学者で原子論者デモ […]

エピクロスについて その18

 前回の記事では、エピクロスは「死後の世界」に神話を全て否定している事を紹介しました、ですが今でも科学的に証明されていないので彼の主張が絶対かは分かりません。しかし、以前から書いている様にエピクロスは人は「命を終わり」を […]

エピクロスについて その17

 前回の記事では、エピクロスが唱えた「命の終わり」に関する「恐怖」を紹介しましたが、その原因を彼は「ヘロドトス宛の手紙」で、この様に書いたそうです。 「人間の魂にとってもっとも決定的な動揺は、人びとが神話の影響で、死後に […]

エピクロスについて その16

 前回の記事では、エピクロスの唱える「命の終わり」に関する主張を紹介しました。そして、その恐怖を払拭しようとしたエピクロスの更なる努力を感じる言葉があります。それは岩波書店から出版された「エピクロス 教説と手紙」の「ヘロ […]