哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

8月, 2015

エピクロスについて その6

 「人間の魂」に関心を向け、その中心を「快楽」だと説いたエピクロスですが、一般的に哲学のイメージには合わない内容です。「哲学」と聞いて連想されるのはカントが追求した「理性」や様々な「現象」だったり、他にも「原理」や「論理 […]

エピクロスについて その5

 前回からエピクロスの哲学を少し紹介しましたが、実は現存する資料は数が少ないのです、前回の記事で一部を引用した「ピュトクレス宛の手紙」も、そんな数少ない資料の一つです。そう書くと自分で何も書かない人かと思うでしょうが、3 […]

エピクロスについて その4

 さて、前回から紹介している哲学者エピクロスですが、元々は自然の研究をしていたそうです。それが人間の悩みや痛みなどに移行する要因が「安心」と「自信」です、これに関して、ピュトクレスという人に宛てた手紙で「空の事を考えて辿 […]

エピクロスについて その3

 さて、前回はエピクロスの人生を大まかに紹介しましたが、今回から彼の「哲学」について紹介していきます。彼は「快楽が最高の善であり、それこそが人生の目的である」という「快楽主義」と説きました。ですが、これは自分が気持ちいい […]