哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

シャルル・ド・モンテスキューについて その1

 本日から紹介するのは三権分立の礎を築いたとされるフランスの哲学者モンテスキューです、生まれたのはフランス南西部にあるボルドー近郊、法服貴族の家庭で育ち、7歳の時に母が世を去った後は遺産を継承し、ラ・ブレード男爵となったそうです。父親と叔父はボルドー高等法院の職に就いており、その流れかモンテスキューもボルドー大学法学部に進み、弁護士の資格を得ます。そして、卒業後はパリへ行きますが、父親の訃報を知るとすぐに帰り、その翌年には25歳でボルドー高等法院の参事官になります。さらに数年後に伯父がなくなった事でモンテスキューは男爵の爵位とボルドー高等法院副院長の官職を継承することなります。ですが、本人は実務に関しては興味がなかった様で、32歳の時に刊行した小説「ペルシア人の手紙」をきっかけに、37歳で辞職してしまいます。
 そして、それ以降は学究生活に入り、幾つかの著述を刊行することになります。そして、20年という長い年月をかけて「法の精神」という著作の執筆を始め、その完成に向けて全ての労力を費やしたそうです。また、イギリスの政治に強い影響を受けたそうで、フランキスの絶対王政を批判し、これが権力分立制の基礎となったそうです。

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