哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

プロタゴラスについて その3

 今回で最後となるプロタゴラスの思想は社会的な価値も、その国家が法によって制定すれば、その通りになる。こうした思考は、知識や価値は絶対的なものではなく、それを認識する人との関係によって相対的に変化するという「相対主義」の考え方です。
 この「相対主義」はプロタゴラスの思想によって確立され、ソフィスト達によって広められました、ソフィスト達は人々に自分の国の風俗や法律を疑問視させて、伝統や習慣に捉われない批判的な精神を育てました。しかし、逆に物事の真理に関わらず、自分に有利な弁術論を展開する詭弁家として批判されることもあったそうです。プロタゴラスの思想は、一般的な学説では「人間それぞれの主張は異なるが、根本の真理価値では同じだからこそ、自分の主張を有効にする為にも弁術論を身につけることが必要である」と説かれたのですが、一部の学説においては「人間の主張は常に移り変わるものなので、それに適応するものに定められるべきだ」と説くものも存在しているそうです。

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