哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

7月, 2018

ヴォルテール/フランソワ=マリー・アルエについて その2

 前回から紹介しているヴォルテールは若い頃は哲学に関する著書より、当時のフランスの政治や政府を批判する詩を書いては、それを詩編として出版し続けていました。このため、彼は1717年頃にバスティーユ牢獄に投獄され、そこで半年 […]

ヴォルテール/フランソワ=マリー・アルエについて その1

 本日か紹介するのは、フランスの哲学者、文学者、歴史家であり、イギリスの哲学者ジョン・ロック等と共に啓蒙主義を代表する人物とされています。名前に関しては、前の「ヴォルテール」はペンネームの様なもので、アルエという名前をラ […]

カール・ハインリヒ・マルクスについて その5

 本日で最後となるマルクスですが、彼の提唱した社会観、歴史観は「唯物史観」と呼ばれています、さらにマルクスは労働の分業化を押し進めていた資本主義を批判し、人間の「物象化」や「疎外」といった概念を打ち出して「資本論」にまと […]

カール・ハインリヒ・マルクスについて その4

 マルクスが哲学者としての立場を確立したのが「唯物弁証法」です、これはフォイエルバッハの「唯物論」を土台として、そこにヘーゲルの弁証法的な考えを取り入れることによって打ち出した考え方です。そもそも、「唯物論」とは、観念、 […]

カール・ハインリヒ・マルクスについて その3

 さて、国籍を捨て、親友と妻の助けを得てマルクスが辿り着いたの思想が「科学的社会主義」、または「マルクス主義」なのは前回の記事で書きました。そんなマルクスの経済や資本に関する著書は生前に出版されたものもあれば、彼が世を去 […]

カール・ハインリヒ・マルクスについて その2

 幼少期から青年期にかけて当時の気風から政府が行う弾圧を見てきたマルクスですが、彼が国籍を捨てて亡命することになったのは大学を卒業した後です。ボン大学からベルリン大学へ学ぶ場所を移した際、ヘーゲルの哲学と国家学に興味を持 […]