哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

12月, 2015

ルクレティウスについて その4

 さて、本日で最後となるルクレティウスですが、彼はエピクロスの唱える「快楽の本質」を誰よりも先に指摘したのです。また、ルクレティウスに見る目があった証拠ですが、これを踏まえた上で、彼は体の健康と心の平穏というエピクロスの […]

ルクレティウスについて その3

 今回で三度目となる哲学者「ルクレティウス」についてですが、エピクロスの哲学を「叙事詩」という形で表現したことは前にも書きました。その他に、ルクレティウスはエピクロスの模倣をしていたそうです。その原点は、宇宙の全ては「原 […]

ルクレティウスについて その2

 前回の記事で紹介したエピクロスの継承者とも言える哲学者「ルクレティウス」ですが、彼がエピクロスの哲学に惹かれたのは、彼の「合理主義」に共感したと言われています。ここで不思議に思うでしょうが、エピクロスは「快楽主義」でも […]

ルクレティウスについて その1

 さて、前回まで紹介していた「快楽主義」を唱えた哲学者エピクロスだが、彼は72歳で人生に幕を下ろした。彼は自分の哲学を教える「エピクロスの園」を作り、そこで様々な人に教えを説きました。そこで教わったかは定かではありません […]