哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

アナクシマンドロスについて その1

 本日から紹介する哲学者は生没年は約紀元前610年から546年、ギリシア出身の「アナクシマンドロス」です。彼はミレトス学派の哲学者で「万物は水」だと説いたタレスの弟子にして後継者で、人類最初の哲学者の一人として数えられ、このブログで紹介したタレスやアナクシメネスと並んでミレトス学派の代表的な人物です。彼は師であるタレスの根本原理を更に抽象的に追及していき、その末で「万物は”無限定なもの”である」と提唱したのです。この「無限定なもの」とは「アペイロン」と呼ばれているそうです、また彼は哲学者として後世に名を残すだけでなく、世界を球形として促し、天体運動や気象、地震などについて初めて物理的な解釈を行ったのです。
 また、天文学にも長けており、日時計を初めて開発、垂針盤の作成者として語られているほかに「天球儀を初めて作った」という逸話も残されているのです。更には、世界地図を初めて描いたのがアナクシマンドロスという伝承もあるそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください