哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

10月, 2016

トマス・アクィナスについて その2

 今回で二回目となるトマス・アクィナスですが、彼は「ドミニコ会」に入会する事を家族に猛反対されました。しかし、決して揺るぐことのない決心に、つりに家族も折れて入会を許されたのです。そして、トマスはケルンで学び、そこで生涯 […]

トマス・アクィナスについて その1

 さて、本日から紹介していく哲学者の多くは中世に活躍した人物が中心となります、そんな本日の哲学者は「聖人」の地位を持つ神学者「アクィナス」です。生没年は1225年から1274年、ナポリ王国、現在のイタリアの貴族の生まれで […]

アナクサゴラスについて その3

 本日で最後となるアナクサゴラスは、アルケーの複数性を基に、その数がエンペドレクスの定義する4つの元素に限定される必要はないを考えました。彼は空気をアルケーとみなしたアナクシメネスの説を踏まえた上で、世界に「無数に存在す […]

アナクサゴラスについて その2

 アナクサゴラスは紀元前に自然哲学者として、隕石を観察して太陽が燃え盛る巨大な石である、という進歩的な天体説を唱えました。ですが、この説は太陽の神に対する不敬罪に問われ、神を信じていないという理由で欠席裁判で死刑を宣告さ […]

アナクサゴラスについて その1

 本日から原子論への道を開いた古典哲学の自然哲学者アナクサゴラスを紹介します。生没年は紀元前500年から紀元前428年頃、小アジアのイオニアのクラゾメナイ、今のトルコに生まれ、後にアテナイに移り住み、自然学者として活躍し […]

デモクリトスについて その3

 さて、本日で最後となるデモクリトスですが、彼は前回の記事で「アトム」について主張をしました。これによりデモクリトスの師匠であるレウキッポスが説いた、すべてのアトムの運動と連結により構成されるという「原子論」を完成させる […]