哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

2月, 2015

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルについて その5

 前回の記事でヘーゲルが夢中になった人物としてナポレオンの名前を出しましたが、二人が直に交流した事はありません。むしろ、彼が務めていたイェーナ大学は国がナポレオン率いるフランス軍との戦いに敗れて征服されて、閉鎖になります […]

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルについて その4

 今回の記事では前回の最後に紹介した「ヘーゼルの弁証法」における三つの要素、「命題」と「反対の命題」と「本質的に統合した命題」について説明します。まず、それぞれは違う呼び方があります。まず「命題」は「テーゼ」もしくは「正 […]

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルについて その3

  ヘーゲルはドイツを代表する哲学者であり、1807年頃に代表作となる「精神現象学」を出版しました。ここに書かれているのが「ヘーゲルの弁証法」です。「弁証法」は古代ギリシアの哲学から登場しており、元は「他人とする議論の技 […]

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルについて その2

 前回から紹介している哲学者の「ヘーゲル」ですが、病弱な子供時代を経て、南ドイツのルター派の政党神学のテュービンゲン神学校で教育を受けます。この頃に同じ哲学者となるシェリングに詩人のヘルダーリンと交流がありました。彼らは […]