哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

3月, 2017

プロティノスについて その1

 本日から紹介するのは「ギリシア最後の哲学者」とも呼ばれる新プラトン学派の代表者プロティノスです、エジプトのリュコポリスに生まれ、現存する資料の一冊「プロティノス伝」によると「28歳の時に哲学への愛に燃え立った」とされ、 […]

マルシリオ・フィチーノについて その5

 本日で最後となるフィチーノですが、彼は「理性」と「知性」を持つことにより、人間は「理性」で地上で正しい行いを行う事ができ、そして「知性」で追い求める真理と一つになる事が可能だ、という独自の思想を唱えました。そんな彼です […]

マルシリオ・フィチーノについて その4

 フィチーノは自身で著作を翻訳する事でプラトン哲学に触れました、そこに、今までのキリスト教の考え方も加えて独自の哲学を生み出したのです。それが「人間の定義」です、前回の記事ではフィチーノが考えた「人間」と「動物」は「理性 […]

マルシリオ・フィチーノについて その3

 当時の権力者であるメディチ家の保護を受け、後の哲学者達にも多大な影響を与えたフィチーノですが、具体的にどんな「思想」だったのか。そこで注目された功績は、キリスト教とプラトン哲学の融和を試みた事です。当時のヨーロッパでは […]