哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

4月, 2017

ニッコロ・マキャヴェリについて その2

 哲学者でもあり、政治思想家でもあったニッコロ・マキャヴェリの思想に影響を与えたのが彼が実際に関わった外交です。外交官として国同士の衝突や海外へ何度も派遣された経験のあるマキャヴェリは、そこで見聞きした各国の為政者や古典 […]

ニッコロ・マキャヴェリについて その1

 本日から紹介する哲学者「ニッコロ・マキャヴェリ」はイタリア、ルネサンス期の政治思想家であり、フィレンツェ共和国の外交官だった人物です。法律家の父親の元に生まれ、貧しくはないものの、裕福とも言えない中流階級でした。ですが […]

プロティノスについて その3

 今回で最後となるプロティノス、彼が提唱した「流出説」の続きですが、彼の考える世界とは「一者」と「ヌース」と「魂」の3つが叡智的世界であり、自然が感性的世界を構成していると考えたのです。更に、彼は人間にとって救いは「魂」 […]

プロティノスについて その2

 さて、前回から紹介している哲学者プロティノスですが、彼は世を去る際に「我々の内なる神的なものを、万有の内の神的なものへ帰すように、今私は努めているのだ」という内容を口にしたそうです。これも彼の唱える流出説であり、彼はプ […]