哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

3月, 2016

ディオゲネスについて その4

 ディオゲネスは哲学者として、人生の目的は「徳」であり、人は自然的な欲望を持っていることは醜いことではない。幸福を手に入れるためには、人が本来持っている自然的な欲望を簡単な方法で実現させ、満足させることだと説いたのです。 […]

ディオゲネスについて その3

 師匠から「徳」に対する思想を受け継いだ哲学者「ディオゲネス」は、その「徳」を人生の目的だと位置付けたのです。そして、幸せを手に入れるためには、人が本来持っている自然的な欲望を簡単で安易な方法で満足させることだと説いたの […]

ディオゲネスについて その2

 前回は哲学者「ディオゲネス」は純粋な欲求を称賛して、それを妨げる文明的な生活を批判したと書きました。それを裏付ける逸話と「樽」や「犬」といった呼び方もされていました、そんなディオゲネスの生い立ちについては逸話より少ない […]

ディオゲネスについて その1

 今回から紹介していく哲学者「ディオゲネス」は紀元前412年頃に生まれ、紀元前323年頃に没したといわれる古代ギリシアの哲学者です。生まれた年はハッキリしていないらしく、紹介されている所によって違う場合があるようです。そ […]

アルケシラオスについて その4

 今回で最後となるアルケシラオスはピュロンの説を採用しながら違う考えた方をしたのです。ですが、ストア派が唱えたエポケーの認識論について反論したという話があるそうです、ストア派は「判断停止のすべての行動を不可能にしてしまう […]