哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

4月, 2016

メリッソスについて その3

 今回で最後となるメリッソスですが、彼の思想、主張は前回の記事で紹介しました。それによって彼は空虚を否定することによって、ものが動くための隙間や凹みを考えることを許されないと考えたのです。この主張によって一般の運動が否定 […]

メリッソスについて その2

 さて、前回はメリッソスに関する逸話を紹介しましたが、本日から彼の思想を紹介していきます。彼は師であるパルメニデスの「実在の定理」から継承し、独自の解釈した上で発展させた事は書きました。その解釈は真に存在するものは不生不 […]

メリッソスについて その1

 本日から紹介する哲学者は、このブログで紹介したパルメニデス、ゼノンに続き、存在の不動性を主張していくことを目的を主としたエレア学派の哲学者として知られる「メリッソス」です。 彼は紀元前470年頃にギリシアのイオニア地方 […]

ディオゲネスについて その5

 さて、今回で最後となる哲学者ディオゲネスですが、彼は自身の人生を通し、「自由人」となることで、何も必要としない事こそが「神」の持つ性質であり、必要なものが少なければ少ないほど神に近い、簡易的な理想の生活が送れると悟り、 […]