哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

12月, 2016

オッカムのウィリアムについて その3

 既存の哲学に対して新しい扱い方をしたが故にオッカムは異端審問にかけられ、破門を宣告されました。そんなオッカムは法王と対峙していた神聖ローマ帝国皇帝ルートヴィヒ4世の保護を受けてミュンヘンへ逃亡しました。そこで幾つかの政 […]

オッカムのウィリアムについて その2

 オッカム村のウィリアムこと、通例オッカムですが、もう少し掘り下げると彼は14世紀の思想家に多くの影響を与えたイギリスのスコラ哲学者で、オッカム村はロンドンに近いサリー伯爵領の近くでした。そして、若くしてカトリック教会の […]

オッカムのウィリアムについて その1

 本日のタイトルを読んで、哲学に詳しい、またはミステリー好きの方の中には「オッカムの剃刀」という単語を見聞きした方がいるでしょう。その「オッカムの剃刀」の原文を書いたとされるのが、本日から紹介する「オッカムのウィリアム」 […]

トマス・アクィナスについて その7

 今回で最後となるトマス・アクィナスは当時は受け入れるべきではないと言われたアリストテレスの哲学を受け容れました。これは「理性の真理」と言われ、また神学教授だったアクィナスにとって、万物の根源はキリスト教における「神」で […]