哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

プロタゴラスについて その1

 今回から紹介する哲学者はギリシアにおける「智が働くようにしてくれる人、教えてくれる人」を意味する「ソフィスト」を代表する一人に数えられ、ソフィストの開拓者であり、第一人者とされる「プロタゴラス」です。生まれたのは紀元前490年から500年頃、没したのは紀元前420年から400年と言われており、生まれはトキア地方にある古代ギリシアの都市アブデーラ。現在のアヴディラと呼ばれるギリシャ共和国東マケドニア・トラキア地方、クサンティ県に属する都市で、その周辺地域を含めた基礎自治体です。
 プロタゴラスはアテナイで40年間にわたって「ソフィスト」として哲学を論じ、南イタリアの新都市トゥーリオイの憲法起草の任にあたるなど、その足跡は地中海沿岸のギリシア人都市の各地に見られ、シシリー島におけるプロタゴラスの晩年の名声は非常に高いものだったと伝えられています。「軍艦が買えるほど」と言われた高い講義料をもらっていたという逸話も残されています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください