哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

12月, 2017

デイヴィッド・ヒュームについて その5

 本日で最後となるヒュームですが、彼は「因果法則も知覚の習慣に過ぎない」と述べて、知識の構築について追及して、その原因を「想像力」に求めました。そして、想像の元に生まれる「連合」に注目して、この「連合」が反復する事によっ […]

デイヴィッド・ヒュームについて その4

 さて、前回で少し紹介したヒュームの哲学ですが、彼が「因果法則」を否定したのには今から紹介する様な流れがあります。彼は主観的で限られた人間の「知性」によって、普遍的・絶対的な真理を知ることができないと考える「懐疑論」を、 […]

デイヴィッド・ヒュームについて その3

 若い頃はストレスや精神的な病で苦労したヒュームですが、彼の哲学者としての「思想」は生前から評価されており、その中でもブログで紹介したジョージ・バークリーの唱えた「観念論」と「現実主義」を受け継ぎ、それを更に発展させたの […]

デイヴィッド・ヒュームについて その2

彼も主な著書である「人間本性論」を出版したものの、注目されなかったヒュームは次に「道徳政治論集」を出版したり、侯爵の家庭教師、セント=クレア中将という人物の法務官としてフランスへ遠征、次に副官として軍事使節団に弁護士協会 […]

デイヴィッド・ヒュームについて その1

 今回から紹介する「デイヴィッド・ヒューム」は、このブログで紹介したジョン・ロックに、ジョージ・バークリーなどに続くスコットランド出身のイギリスを代表する哲学者で、イギリス経験論哲学を完成させた人物だそうです。彼が生まれ […]