19 08 2013
ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 十八
序論 反復と差異 一
反復と一般性――行動の視点からする第一区別 一
「反復は一般性ではない。反復は、いくつかの仕方で一般性と区別されなければならない。……。差異は本性上、反復と、たとえばどれほど極限的な類似であろうと、その類似のあいだにある。」
まず、ドゥルーズは、反復と一般性を区別しなければならないと述べることで始めています。さて、それが何を意味しているのでしょうか。次を読み進みます。
「一般性は、類似の質的レヴェルと等価の量的レヴェルの、二つの大きなレヴェルを提示している。……。だが、いづれにせよ、一般性は、どの項も他の項と交換可能であり、他の項に置換しうるという視点を表現している。もろもろの個別的なものの交換ないし置換が、一般性に対応するわたしたちの行動の定義である。……。」
ドゥルーズは、一般性は、交換可能なものとして定義づけをしています。ここで、経験化論者が、言葉の上で一般観念に類似している個別[特殊]観念なら一般観念の代理として構わない、とも述べています。ここには、何にも奇妙な点はありません。至極まっとうな言い分です。
一般性とは、交換可能故に一般的なのであり、一般性に類似している個別観念ならば、それは、一般的な概念と交換可能なのです。ここに問題はありません。
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