哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

哲学

ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 三十七

序論 反復と差異 二十 キルケゴール、ニーチェ、ペギーによる、反復の哲学のプログラム 三 承前 「……。そしてニーチェだが、彼はこう述べている。すなわち、意志を束縛しているすべてのものから、意志を解放するために、反復を、 […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 三十六

序論 反復と差異 十九 キルケゴール、ニーチェ、ペギーによる、反復の哲学のプログラム 二 1. 「反復そのものを、何か新しい ものにすること。そして、反復を、或るテストに、或る選別に、或る選別テストに結びつけること。そし […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 三十五

序論 反復と差異 十八 キルケゴール、ニーチェ、ペギーによる、反復の哲学のプログラム 一 「キルケゴールとニーチェには共通の威力がある。(牧師、アンチクリスト、カトリック信徒という三幅対をつくるには、これにペギーを加えな […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 三十四

序論 反復と差異 十七 反復、自然の法則と道徳法則 六 「道徳法則を転倒させる最初のやり方は、イロニー〔皮肉〕的であり、イロニーはそのとき、諸原理の技術、諸原理への遡行の技術、そして諸原理の転倒の技術であることが明らかに […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 三十三

序論 反復と差異 十六 反復、自然の法則と道徳法則 五 「……。反復が可能であれば、それは自然法則に反しただけでなく道徳法則にも反して可能なのである。周知のように道徳法則を転倒させるには二つのやり方がある。」 さて、道徳 […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 三十二

序論 反復と差異 十五 反復、自然の法則と道徳法則 四 「……。ところで、習慣に関するそのような全体つまりそのような一般性のなかに、わたしたちは再び二つの大きなレヴェルを見いだす。一方は、類似のレヴェルであり、それは、習 […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 三十一

序論 反復と差異 十四 反復、自然の法則と道徳法則 三 「しかし意識〔良心〕は両義的なものであって、その両義性とは次のようなことである。すなわち、意識は、道徳法則――自然法則の外にあり、それに優越しており、それとは無関係 […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 三十

序論 反復と差異 十三 反復、自然の法則と道徳法則 二 「モラリストは、《善》と《悪》というカテゴリーをつぎのようなかたちで提示することがある。すなわち、自然の存在としてのわたしたちが、自然に従って反復を行おうとするたび […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 二十九

序論 反復と差異 十二 反復、自然の法則と道徳法則 一 「『ストア学派』の誤りは、自然法則の反復を期待することにある。賢者は、回心して有徳の士にならなければならない。〔と言われている〕。反復を可能にするはずの法則を見いだ […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 二十八

序論 反復と差異 十一 法則の視点からする第二の区別 二 「というのは、一般性というものは、仮定〔仮言〕的な反復、つまり、もし同じ諸状況が与えられていればそのときは……という仮定的な反復しか表象=再現前化が、予想させない […]

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