哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

哲学

ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 三十

序論 反復と差異 十三 反復、自然の法則と道徳法則 二 「モラリストは、《善》と《悪》というカテゴリーをつぎのようなかたちで提示することがある。すなわち、自然の存在としてのわたしたちが、自然に従って反復を行おうとするたび […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 二十九

序論 反復と差異 十二 反復、自然の法則と道徳法則 一 「『ストア学派』の誤りは、自然法則の反復を期待することにある。賢者は、回心して有徳の士にならなければならない。〔と言われている〕。反復を可能にするはずの法則を見いだ […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 二十八

序論 反復と差異 十一 法則の視点からする第二の区別 二 「というのは、一般性というものは、仮定〔仮言〕的な反復、つまり、もし同じ諸状況が与えられていればそのときは……という仮定的な反復しか表象=再現前化が、予想させない […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 二十七

序論 反復と差異 十 法則の視点からする第二の区別 一 「……。ところが、実験は、比較的閉じた環境をつくり、そのなかで、わたしたちは、選択された少数のファクターに即して一つの現象を定義する(そのファクターは、最小限二つ必 […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 二十六

序論 反復と差異 九 一般性の二つのレヴェル――類似と等しさ 五 更にドゥルーズは続けます。 「反復が存在するのであれば、反復は、一般的なものに反する或る特異性、個別的なものに反する或る普遍性、通常なものに反する或る特別 […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 二十五

序論 反復と差異 八 一般性の二つのレヴェル――類似と等しさ 四 更に見てゆきましょう。 「サン・プルーは、たんに彼の変化とジュリーの変化のゆえだけでなく、象徴的な価値を帯び、しかも彼を真の反復から排除する、自然のなかの […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 二十四

序論 反復と差異 七 一般性の二つのレヴェル――類似と等しさ 三 「エリー・フォールは、ワトーについて、『彼は、いっそう移ろいやすいものを、わたしたちの視線が出合ういっそう堅固なもの、すなわち空間と大きな森のうちに置いた […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 二十三

序論 反復と差異 六 一般性の二つのレヴェル――類似と等しさ 二 次にドゥルーズが思い描く反復のイメージのようなものが書き綴られています。 「……。ひとつの法則中の定数は、もっと一般的な法則のなかでは変数であり、それはち […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 二十二

序論 反復と差異 五 反復と一般性――行動の視点からする第一区別 五 「……。なるほど、反復を、極限的な類似ないしは完全な等価として「表象=再現前化」することはできる。しかし、二つの事物のあいだの本性上の差異は、ひとが一 […]

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ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 二十一

序論 反復と差異 四 反復と一般性――行動の視点からする第一区別 四 祝祭の例が次に挙げられています。 「ペギーが言ったように、バスティーユの攻略を記念する或いは表象=再現前化するのが連盟祭なのではなく、将にバスティーユ […]

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