12 09 2013
ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 二十九
序論 反復と差異 十二
反復、自然の法則と道徳法則 一
「『ストア学派』の誤りは、自然法則の反復を期待することにある。賢者は、回心して有徳の士にならなければならない。〔と言われている〕。反復を可能にするはずの法則を見いだそうととう夢は、道徳法則の側に移るわけである。《義務》の再確認と一体となった日常生活には、再開すべき務め、繰り返すべき忠実さという者がつねにある。」
ここは何なの問題もないと思います。かいてある通りに解釈します。
「……。しかし、もし道徳法則が繰り返しを聖化しないことにでもなれば、とくに自然法則〔自然法〕がわたしたちに禁じているような立法権を、道徳法則がわたしたちに与えることによって、繰り返しが不可能にでもなるとしたなら、その道徳法則は、いったい何の役に立つだろうか。」
此処も何の問題がないと思われます。書いてある通りに解釈します。つまり、日常とは毎日「同じ事」の繰り返しということです。この後、ドュルーズは悪と膳に関して書き綴ってゆきます。
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