哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 二十九

序論 反復と差異 十二

反復、自然の法則と道徳法則 一

「『ストア学派』の誤りは、自然法則の反復を期待することにある。賢者は、回心して有徳の士にならなければならない。〔と言われている〕。反復を可能にするはずの法則を見いだそうととう夢は、道徳法則の側に移るわけである。《義務》の再確認と一体となった日常生活には、再開すべき務め、繰り返すべき忠実さという者がつねにある。」

ここは何なの問題もないと思います。かいてある通りに解釈します。

「……。しかし、もし道徳法則が繰り返しを聖化しないことにでもなれば、とくに自然法則〔自然法〕がわたしたちに禁じているような立法権を、道徳法則がわたしたちに与えることによって、繰り返しが不可能にでもなるとしたなら、その道徳法則は、いったい何の役に立つだろうか。」

此処も何の問題がないと思われます。書いてある通りに解釈します。つまり、日常とは毎日「同じ事」の繰り返しということです。この後、ドュルーズは悪と膳に関して書き綴ってゆきます。

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