哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

デイヴィッド・ヒュームについて その3

 若い頃はストレスや精神的な病で苦労したヒュームですが、彼の哲学者としての「思想」は生前から評価されており、その中でもブログで紹介したジョージ・バークリーの唱えた「観念論」と「現実主義」を受け継ぎ、それを更に発展させたの […]

デイヴィッド・ヒュームについて その2

彼も主な著書である「人間本性論」を出版したものの、注目されなかったヒュームは次に「道徳政治論集」を出版したり、侯爵の家庭教師、セント=クレア中将という人物の法務官としてフランスへ遠征、次に副官として軍事使節団に弁護士協会 […]

デイヴィッド・ヒュームについて その1

 今回から紹介する「デイヴィッド・ヒューム」は、このブログで紹介したジョン・ロックに、ジョージ・バークリーなどに続くスコットランド出身のイギリスを代表する哲学者で、イギリス経験論哲学を完成させた人物だそうです。彼が生まれ […]

ジョージ・バークリーについて その4

 さて、本日で最後となるジョージ・バークリーですが、彼の思想で重要視されたのは「知覚」です。彼は著作の中で、机を例えに使っています、彼の哲学では、知覚するものは存在している。つまり、自分の心も体も、知覚しているなら存在す […]

ジョージ・バークリーについて その3

 さて、ジョン・ロックの提唱する思想に新たな解釈を加え、新たな「観念」を説いたバークリーですが、彼は「印象」についても独自の理論を説いています。バークリーは「想像」が精神による故意的な創造物であるのに対し、月や山に対する […]

ジョージ・バークリーについて その2

 二回目となる本日はジョージ・バークリーが説いた哲学について紹介します、そもそも聖職者として生涯を過ごした彼が、哲学者として名を残す要因となったのは、このブログでも紹介した「ジョン・ロック」が関係しています。まず、バーク […]

ジョージ・バークリーについて その1

 本日から紹介する哲学者ジョージ・バークリーは哲学者と書きましたが、その生涯を聖職者として過ごした人物です。そんな彼が哲学者として名を連ねたのは、彼が「神の栄光」の為に哲学を追求した18世紀イギリスの主観的観念論の典型的 […]

ジョン・ロックについて その6

 本日で最後となるジョン・ロックは独自の解釈で、それまで誰も疑わなかった「認識」に対して異を唱えたロックですが、他にも彼は物体の性質についても触れています。曰く、物体の性質は外物に由来する客観的な個性・延長性・形状等を持 […]

ジョン・ロックについて その5

 さて、前回まで彼の生涯と、少しだけ哲学について書きましたが、本日からは彼の「哲学」について、もう少し掘り下げていきます。まず、哲学では自分が感じたり、聞いた事に対する「認識」を追求する事がありますが、ロックの場合も自分 […]

ジョン・ロックについて その4

 絶対王政の風潮が強く、国民が国の方針について意見を持てなかった当時、ロックの著作が民衆の意識を変えて、国の在り方自体に影響を与えた事は前回の記事で少し触れました。「国家はみずからの意志に基づいて統治する権利を持つが、そ […]

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