哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

デイヴィッド・ヒュームについて その1

 今回から紹介する「デイヴィッド・ヒューム」は、このブログで紹介したジョン・ロックに、ジョージ・バークリーなどに続くスコットランド出身のイギリスを代表する哲学者で、イギリス経験論哲学を完成させた人物だそうです。彼が生まれたのは1711年頃、イギリス・スコットランドのエディンバラ、兄と姉がいて、父親は幼い頃に他界し、母によって育てられます。そして、1723年頃、つまり12歳で長い伝統を持つエディンバラ大学に入学します、今では凄い事ですが、当時は珍しい事ではなかったそうです。ですが、彼は哲学以外の分野に興味を持てなかったそうで、わずか2年で大学を去って故郷に戻ります。それ以降は自宅で哲学の研究を行いますが、1729年頃、18歳の時に精神的な病を発症、その翌年から回復に向かい、1734年にはロンドンへ向かい、少し仕事してフランスに行きました。
 そして、フランスで執筆の日々を送り、帰国後に「人間本性論」を出版します。これは彼の代表的な著書の1つですが、当時は名前を出さずに出版したので注目されなかったそうです。

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