哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ジョージ・バークリーについて その1

 本日から紹介する哲学者ジョージ・バークリーは哲学者と書きましたが、その生涯を聖職者として過ごした人物です。そんな彼が哲学者として名を連ねたのは、彼が「神の栄光」の為に哲学を追求した18世紀イギリスの主観的観念論の典型的代表者だからです。アイルランドの裕福な家庭に生まれ、アイルランドの首都ダブリンにあるアイルランド最古の大学トリニティ・カレッジで修士号を取得しながら、聖職者として同校に留まったのです。1713年頃にロンドンに渡り、アメリカ哲学史に名を刻んで帰国、1734年頃に故郷のクロインの司教になり、世を去る直前までの約18年間を地方強化に尽くして、没後はクライストチャーチ大聖堂に埋葬されたそうです。
 アメリカのカリフォルニア大学の本校にして、最も古く歴史と伝統を持つカリフォルニア大学バークリー校の所在地でもあるカリフォルニア州バークリー市は、このジョージ・バークリーの名から取られているそうです。そんな彼の哲学は「存在」と「知覚」が基本原則になっています。

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