哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

哲学

トマス・モアについて その2

 前回の記事で紹介したトマス・モアですが、彼の代表作「ユートピア」は「理想郷」とも訳しますが、本書でトマス・モアが掲げた「社会」とは「完全社会」ですが、それは実現できないと言われています。また、誰もが平等な世界ではないと […]

トマス・モアについて その1

 九月に入って少しは涼しくなるかと期待したのですが、まだ暑い日が続いており、熱中症対策が必要そうです。そんな本日の哲学者はトマス・モアです。一見すると名前は可愛い響きですが、1478年から1535年に活躍したイギリスの哲 […]

セネカについて その2

 冷房機器の導入で夏休みが短くなったそうですが、まだ本日が休みの学校もあると思います。子供の頃は今日になって慌てて宿題をやったという話を耳にする事も多かったですが、今はインターネットに宿題代行サービスなど様々な助けがある […]

セネカについて その1

 残り一週間で八月も終わる本日ですが、今日の哲学者は前の記事で紹介した後期ストア派の哲学者「セネカ」です。彼はコルドバ、現在のスペインに騎士階級を持つ一族の次男として生まれました。ですが、コルドバに住んでいたのは幼少期ら […]

ストア派のゼノンについて その2

 前回の記事から紹介しているストア派のゼノンですが、この思想によって生まれた言葉が「禁欲的」の意味を持つ「ストイック」だという話もしました。本日は語源となった由来を紹介していきます。まず、ストア派はセノンを筆頭に非常に自 […]

ストア派のゼノンについて その1

 本日から紹介する哲学者は前の記事で書いた「ゼノン」と名前は同じですが、今回から紹介する「ゼノン」より百年ほど後に生まれています。出身地はキプロス島、現在のエーゲ海の島です。商人の家に生まれて、成人して中年頃まで商業に携 […]

エレア派のゼノンについて その4

 前回から紹介している「エレア派のゼノン」が提唱した「パラドックス」、正確には「運動のパラドックス」に関してアリストテレスが取り上げた四つの内の二つは書きました。本日は残り二つを掲載します。まず最初は「二分法」です。これ […]

エレア派のゼノンについて その3

 前回から紹介しているエレア派のゼノンですが、改めて紹介すると養子縁組で師匠であるパルメニデスの子となり、その後はパルメニデスの思想を論理的に展開した弟子として名を残しています。  また、彼は今のSFで御馴染なった「パラ […]

エレア派のゼノンについて その2

 前回から紹介している「エレア派のゼノン」ですが、本日は彼が提唱した概念「パラドクス」について説明します。この話で具体例として使われるのが「アキレスと亀」です。先に書かれている「アキレス」とは神話に登場する俊足で有名な神 […]

エレア派のゼノンについて その1

 前回の記事で紹介した「パルメニデス」ですが、彼には弟子がいました。それが「エレア派のゼノン」です。なぜ、わざわざ「エレア派」と付けるかと言えば、後に似たような名前の哲学者が居るからです。ですが、名前が同じだけです。エレ […]

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