哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

セネカについて その2

 冷房機器の導入で夏休みが短くなったそうですが、まだ本日が休みの学校もあると思います。子供の頃は今日になって慌てて宿題をやったという話を耳にする事も多かったですが、今はインターネットに宿題代行サービスなど様々な助けがあるそうです。前回から紹介しているセネカも後世に「暴君」と名を残した「ネロ」に助言をしています。先の記事で書きましたが、セネカの二人は信頼していたネロですが、具体的な事例は残っていないそうです。ですが、彼が幼い頃からネロを支えて、国政を支えていたと考えられています。
 そんなセネカとネロですが、後世は互いの関係が歪になり、最後はネロがセネカに自分で命を断つ様に命じます。最初は毒を飲んでも命を落とせず、最後は手首を切ったとされています。信頼が厚かっただけに、この最後は互いに本意だったのか気になる所です。このセネカの死によって、謀略で身内を死に追いやったネロは最後に自分の師まで追いやったと後世まで語り継がれる事になりました。

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