哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

エレア派のゼノンについて その1

 前回の記事で紹介した「パルメニデス」ですが、彼には弟子がいました。それが「エレア派のゼノン」です。なぜ、わざわざ「エレア派」と付けるかと言えば、後に似たような名前の哲学者が居るからです。ですが、名前が同じだけです。エレアとは彼が生まれた故郷です。また、彼は後に養子縁組をして、師匠の養子となりました。彼はプラトンが書いたとされる全集の一冊「パルメニデス」に師匠と一緒に登場したとされています。
 彼は師匠を慕っており、その思想が当時の人々に理解されず、非難された際は論理的な考えで擁護したのです。彼が考えたとされる論議が「パラドクス」とされています。他にもアリストテレスは彼を「弁証法」という質問や疑問に答える事で知識を探す方法を発明したとしています。そんな彼の残した「パラドクス」ですが、これを分かりやすく説明したのが「アキレスと亀」です。哲学に興味がなくとも、サイエンスが好きな方は知っているかもしれません。次回は、その内容について紹介します。

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