哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

セネカについて その1

 残り一週間で八月も終わる本日ですが、今日の哲学者は前の記事で紹介した後期ストア派の哲学者「セネカ」です。彼はコルドバ、現在のスペインに騎士階級を持つ一族の次男として生まれました。ですが、コルドバに住んでいたのは幼少期らしく、十二歳か十三歳にはローマに移り移り住んでいたそうです。そこで彼は勉学など様々な教養について学んでおり、それから後に哲学の道へ進んだそうです。そこで彼は病を患ってエジプトに渡り、現地の人々の思想を学んだり、弁論を駆使したり、哲学者としては有名になった事で元老院議員になった事もあります。
 そして、プラトン哲学を受け継ぐ人やストア派のアッタロス等を師事して、後のストア派を支える重要な人物となっていきました。そんなセネカは「暴君」として後世まで名を残すネロの教育係となり、また一時期はネロが最も信頼して、非常に仲が良かった人物としても有名です。次回の記事では、そんなセネカとネロの関係と彼の思想を紹介していきます。

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