3 08 2014
エレア派のゼノンについて その3
前回から紹介しているエレア派のゼノンですが、改めて紹介すると養子縁組で師匠であるパルメニデスの子となり、その後はパルメニデスの思想を論理的に展開した弟子として名を残しています。
また、彼は今のSFで御馴染なった「パラドックス」を初めて提唱したとされています。そして、彼の唱えた「パラドックス」は前回の「アキレスと亀」の他にもあります。まずは「飛んでいる矢は止まっている」は「仮にどんな物もそれと等しい動きをしている時は常に止まっていて、動く物は他に同じ様な動きをしているなら移動している矢は動かない」という考えとされています。これがアリストテレスの「自然学」に掲載されているらしく、これが彼の真意かは分からないそうです。ただ、前の「アキレスと亀」を踏まえるに間違ってはいないでしょう。また、同じ書物に掲載されているパラドックスは二つあり、次回は残り二つを紹介していきます。全て彼の真意かは現在では知る術はありませんが、面白い論理なのは間違いありません。
エレア派のゼノンについて その2 エレア派のゼノンについて その4