哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ストア派のゼノンについて その2

 前回の記事から紹介しているストア派のゼノンですが、この思想によって生まれた言葉が「禁欲的」の意味を持つ「ストイック」だという話もしました。本日は語源となった由来を紹介していきます。まず、ストア派はセノンを筆頭に非常に自身に厳しい人々だったそうです。感情に身を任せず、理性的になりながら、非社会性であってはならない。また、哲学者ソクラテスの思想を受け継いで、人生において「善」を積んでいきるという考えもありますが、ストア派の人々は政治活動にも積極的でした。こうした思想と活動があった為か、ストア派は「哲人皇帝」と呼ばれた第16代ローマ皇帝も傾倒していたそうです。他にも数々の偉人に受け入れられており、古代ローマでも多くの支持を集めたそうです。そんなストア派ですが、状況次第では自ら命を断つ事も認めており、ゼノン自身も最後には自ら命を絶ったと言われています。そんなストア派の後期を支えたのが「セネカ」という哲学者です。次回は、その「セナカ」について紹介します。

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