差異と反復
12 07 2013
はじめに 七 「――他方は、反復という概念に関わる方向である。たとえば、器械的あるいは裸の物理的な諸反復(《同じ》もの[あるいは、《自体》の反復])は、『差異的=微分的』なものを偽装し置き換えてゆく或る隠れた反復のいっそ […]
10 07 2013
はじめに 六 「見せかけ(シミュラクル)においては、反復がすでに複数の反復を対象としており、差異がすでに複数の差異を対象としている。反復されるのは、まさに諸反復であり、異化=分化させられるのは、まさに異化=分化させるもの […]
5 07 2013
はじめに 五 「私たちは、……、このうえなく機械的で極度に常同症(ステレオタイプ)的なもろもろの反復に直面しつつ、そうした諸反復から絶えず幾許かのちっぽけな差異、ヴァリアント、そして変容を引き出している||それが現代にお […]
3 07 2013
「だが、現代思想は、表象=再現前化の破産から生まれもすれば、同一性から生まれもするのであり、要するに、同一的なものの表象=再現前化の下で作用しているすべての威力の発見から生まれるものだ。現代の世界は見せかけ(シミュラクル […]
28 06 2013
「差異は、ひとがその差異を同一的なものに従属させ続けるかぎりでしか、否定的なものを巻き込むことがないし、矛盾へと運ばれてしまうことがないからである」 さて、これはいったい何の事を述べているのでしょうか。思うに、差異と言う […]
26 06 2013
そして、ドゥルーズは、この『差異と反復』で語られる主題には四つあり、それを一つづつ上げています。 (1)ハイデガーが、存在論的《差異》の哲学をますます強く定位していること (2)構造主義の活動が、或る共存の空間における差 […]
21 06 2013
哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。 ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 一 まず、最初にジル・ドゥルーズの『差異と反復』を取り […]