21 06 2013
ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 一
哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。
ジル・ドゥルーズ『差異と反復』の読解 一
まず、最初にジル・ドゥルーズの『差異と反復』を取り上げます。日本語訳は、財津理訳の河出氏文庫版を使用します。
このサイトでは、哲学書を取り上げて、それを読解する事を心も見るブログです。最初にドゥルーズの『差異と反復』を取り上げるのは、私自身がドゥルーズのいい読者ではないからです。とにかく現代思想には少し疎いので、まず、ドゥルーズを読み解く事を試みます。
『差異と反復』の「はじめに」から読んでゆきます。
最初のパラフレーズに、ドゥルーズは、
「……序文は最後に読まれるべきだ、とはよく言われることだ。逆に言えば、結論こそ最初に読まなければならないということであって、……」
と書き始められています。確かに、私自身の本の読み方を振り返れば、結論がはじめにあり黄な場合が往々にしてあることに気付かされます。