哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ヴォルテール/フランソワ=マリー・アルエについて その1

 本日か紹介するのは、フランスの哲学者、文学者、歴史家であり、イギリスの哲学者ジョン・ロック等と共に啓蒙主義を代表する人物とされています。名前に関しては、前の「ヴォルテール」はペンネームの様なもので、アルエという名前をラテン語表記して、それを並び変えたものです。または、「意地っ張り」という意味の「ヴォロンテール」という子供の頃のあだ名が元になっている、という説もあるそうです。後者のアルエを含んだ名前が長いので、此方のブログではヴォルテールの表記を使うことにします。
 そんなヴォルテールが生まれたのは1694年頃のパリで、父親は裕福な上流階級だったそうで、多くの名士と交流があったそうです。その中でも文学者は彼に多大な影響を与え、また彼自身も当時の最高の教育を受けつつ、優秀な成績だったそうです。ですが、彼は司法官など上流階級らしい堅実な人生ではなく、詩人になりたいと思っていたのです。それが原因で父親と対立、更には父親の友人である駐オランダ大使に秘書として雇われますが、オランダで恋愛が原因で揉め事を起こして、わずか三か月でフランスに追い返されたそうです。ただ、詩の才能はあったらしく、実際に詩の賞を受賞した事があるそうです。

Comments are currently closed.