哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

トマス・アクィナスについて その2

 今回で二回目となるトマス・アクィナスですが、彼は「ドミニコ会」に入会する事を家族に猛反対されました。しかし、決して揺るぐことのない決心に、つりに家族も折れて入会を許されたのです。そして、トマスはケルンで学び、そこで生涯の師と仰ぐアリストテレス哲学に詳しかったアルベルトゥス・マグヌスに師事しまし、これが1244年頃だそうです。そして、翌年の1245年頃にはアルベルトゥスと共にパリ大学に3年を過ごし、1248年頃に二人でケルンに戻ります。アルベルトゥスの考え方や学問への姿勢はアクィナスに多大な影響を与え、彼がアリストテレスの手法を神学に取り入れるきっかけとなった、と言われています。
 そして、1252年にパリに行き、パリ大学で苦労しつつ学位を取得して神学部教授となったのです。更に聡明な彼は1257年頃に教授会に迎え入れられ、教鞭をとる事になり、34歳となる1259年頃にはヴァレンシエンヌで行われたドミニコ会総会に代表として出席したそうです。

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