哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ニッコロ・マキャヴェリについて その1

 本日から紹介する哲学者「ニッコロ・マキャヴェリ」はイタリア、ルネサンス期の政治思想家であり、フィレンツェ共和国の外交官だった人物です。法律家の父親の元に生まれ、貧しくはないものの、裕福とも言えない中流階級でした。ですが、後に本人は自分は貧しい家に生まれ、楽しい思いをするより、苦労する事を先に覚えた、と書いていたそうです。ですが、マキャヴェリ家は優秀な人材を輩出している家であり、彼も兄弟や父母に愛情を持って育ててもらい、当時は上流階級なら必ず学ぶローマ・ギリシャ古典にラテン語等を学びました。
 そして、彼が生まれた約1469年頃とされ、彼が青年から大人になる1490年代のフィレンツェ共和国は激動の時代にありました。故に彼が1498年頃、当時の政権下の第2書記局長に選出された時は国の内政や軍政に関わり、各国との交渉に関わる事が多かったのです。翌年の1499年頃は実際に軍事に関わる事も起きました。ただ、これらについては哲学と関係が薄いので省略します、敢えて書くなら、こうした経験が彼の哲学に与えた影響は少なくなかった、という事です。

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