哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ルクレティウスについて その2

 前回の記事で紹介したエピクロスの継承者とも言える哲学者「ルクレティウス」ですが、彼がエピクロスの哲学に惹かれたのは、彼の「合理主義」に共感したと言われています。ここで不思議に思うでしょうが、エピクロスは「快楽主義」でもありますが、よく分からない事を分かりやすい言葉で説明する「合理主義」を唱えていたのです。反対に説明の付かない現象を、更に分かりにくい言葉で説明しようとするのが「神秘主義」です。
 エピクロスは宇宙や世界、生命の始まりまで素粒子や相互作用などが関係していると主張し、また神話を否定するなど神々を信じる事も「反合理主義」と考えたのです。説明できない自然現象に恐怖を感じて、そこに存在しているか分からない神々が干渉しているという考えは時には人を不幸にする事もあるが、そうした感覚は命の終わりと同時に消える。ルクレティウスは、そんな主張をした初めての哲学者としてエピクロスを高く評価して、その事を詩で表現したのです。

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