哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

エピクロスについて その18

 前回の記事では、エピクロスは「死後の世界」に神話を全て否定している事を紹介しました、ですが今でも科学的に証明されていないので彼の主張が絶対かは分かりません。しかし、以前から書いている様にエピクロスは人は「命を終わり」を迎えると、魂は消えるので、それを恐れる必要なないと主張しています。また、エピクロスは「神」に関しても、独自の解釈をしていました。それを「メノイケウス宛の手紙」に、こんな内容を書いたそうです。
「まず第一に、神に関する共通の考えが漠然と描いているように、神を、不死にして至福の生きものを見なし、その不死と無縁のもの、その至福にふさわしくないものを、神に帰してはならぬ」
 この後にエピクロスは「神」を信じる人、信じない人に関する考えを書いています、これは手紙の割と始めに書かれたそうで、神話を否定している彼らしい言葉とも言えます。そうして、人間にとって、心身が乱されない事が快楽であり、それを目指して生きなさいという哲学を主張したのです。

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