哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルについて その2

 前回から紹介している哲学者の「ヘーゲル」ですが、病弱な子供時代を経て、南ドイツのルター派の政党神学のテュービンゲン神学校で教育を受けます。この頃に同じ哲学者となるシェリングに詩人のヘルダーリンと交流がありました。彼らは神学校に通いながらも規則に縛られる環境を好きになれず、その事で気が合って互いの思想に影響を与える様になります。また、ギリシャ語、ラテン語に博物学の他にも天文学や物理学など様々な分野を学びました。そして、神学校に行きながら牧師にならなかったヘーゲルは哲学や学問の知識がない人でも理解される「大衆哲学」に興味も持ちます。
 この哲学者は著述で問題を取り上げたり、自分の思想を広める方法をテーマとして論じたりしました。これでヘーゲルは友人二人が没頭していた「カント」の独断論や懐疑論になるのを避ける「批判哲学」を完成させようとしたそうです。それから後に家庭教師を経てから、1801年頃にイェーナ大学に「私講師」となり、1818年にはベルリン大学の正教授になりました。この頃のヘーゲルは人気講師で、講義には受講者が多かったのはショーペンハウアーの記事でも書きました。次回は、そんなヘーゲルの思想を紹介していきます。

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