哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルについて その4

 今回の記事では前回の最後に紹介した「ヘーゼルの弁証法」における三つの要素、「命題」と「反対の命題」と「本質的に統合した命題」について説明します。まず、それぞれは違う呼び方があります。まず「命題」は「テーゼ」もしくは「正」で、何か話す時に出る「最初のテーマ」の様なモノです。次に「反対の命題」は「アンチテーゼ」もしくは「反対命題」で、役割として読んで字のごとく「最初の命題の否定」です。そして、最後の「本質的に統合した命題」は「ジンテーゼ」もしくは「合」といい、簡単に書くと先に書いた「命題」と「反対の命題」が合わさった「新たな命題」です。
 正反対の考えや意見があれば対立しまずが、そこから新たな考えが浮かぶ事もあるのです。こう考えてヘーゲルは、この弁証法で世界の物事を全て捉えようとしたのです。そんな考えに至るヘーゲルを夢中にさせた人物がいます。それが、かの有名な「ナポレオン」です。次回の記事ではヘーゲルとナポレオンに関する話を紹介していきます。

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