哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルについて その3

  ヘーゲルはドイツを代表する哲学者であり、1807年頃に代表作となる「精神現象学」を出版しました。ここに書かれているのが「ヘーゲルの弁証法」です。「弁証法」は古代ギリシアの哲学から登場しており、元は「他人とする議論の技術、また事物の対立」という意味でした。しかし、今ではヘーゲルやマルクスの構成した方法を指す事が多いです。
 そんな「弁証法」ですが、ヘーゲルは「精神現象学」で人間の意識が順序を経て、どんな風に自身が提唱する哲学に至るのかを書いています。「意識」においても「感覚的確信」に「知覚」から独自の「悟性」と細かく分かれています。ですが、もっと一般的なのは「弁証法倫理学」です。これも「ヘーゲルの弁証法」ですが、書かれ方に違いがあるので別物とも考えられます。まず、彼の「弁証法」を構成するのは三つの要素があります。それが「命題」と「反対の命題」と「本質的に統合した命題」です。一見すると同じに思うでしょうが、この違いについては次回の記事で説明します。

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