哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ジャン=ジャック・ルソーについて その5

 恋をした夫人との深い関係の生活を、後にルソーは幸福ではなかったそうです、更に追い打ちをかける様にルソーは薬品の事故に巻き込まれ、生死の境をさ迷いました。その後も回復する傾向が見られず、農村で療養する事になります、そこでルソーは好きな読書に励んで、菜園では果樹の栽培を行うなど暮らし自体は快適でしたが、やはり回復する傾向はなく、死を感じたほどでした。これにより、ルソーは残りの人生を有意義に使おうと考えました。そこから、好きな読書を生かし、哲学に幾何学、ラテン語を学び、更に独学で膨大な本を読んで、その知識を磨いて教養を身に着けました。これが哲学者としてのルソーの始まりであり、ジョン・ロックやライプニッツ、デカルトなどブログで紹介した哲学者達の本を読んで、哲学と科学を学びました。
 そうして青年時代を過ごし、また夫人との関係にも変化が生じ、教育を受ける様になったルソーは、この頃を人生で最も幸福な時期だったと回想しているそうです。しかし、その関係も夫人が新たな相手を見つけた事で終わりを迎え、彼は夫人の元から独立します。しかし、紆余曲折を経て戻ってくる事になりますが、その頃には夫人の家は経済的に苦しくなっており、恩返しの為にルソーはパリで成功する事を目指す様になります。

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