31 03 2018
ジャン=ジャック・ルソーについて その4
また放浪生活に戻ったルソーは音楽が好きだったので、自称音楽家として音楽教師になろうとしました。そこからルソーは紆余曲折を経て、フランス大使館の書記官の計らいでパリへ行く機会を与えられます。パリは華やかなイメージですが、ルソーが行った当時のパリは悪臭がする大都市でした、ルソーは所持金もなく、いなくなったヴァランス夫人を探すも見つからず、農家を転々とすることになります。ある家の主人は貧相な食事でも一気に食べるルソーを見て、重税をかける役人でないと知り、ワインなど隠していた食べ物を出してくれます。ルソーは、この旅行で経験したことは、後の思想に大きな影響を与えました。因みに、夫人とは後に連絡を取る事ができ、旅費を送ってもらい、1731年9月に再会します。
そして、夫人の紹介でルソーは土地測量の書記の仕事で地図作成の技術を教わり、デッサンに興味を持ちます。しかし、好意を持った夫人が傍にいて、更に音楽という共通の趣味もあり、ルソーは仕事を半年ほどで放り出してしまいます。しかも、夫人は美男子だったルソーが他の女性達から好意を寄せられないように、深い関係を築く事にします。
ジャン=ジャック・ルソーについて その3 ジャン=ジャック・ルソーについて その5