哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ジャン=ジャック・ルソーについて その1

 本日から紹介するのは、このブログで紹介した数人の哲学者が影響を受けた、近代市民社会
となった哲学者ルソーです。ルソーと言えば、このブログで紹介したカントやヘーゲルに影響
え、ヒュームと交流があった人物ですが、実際は問題の多い人格だったそうです。そんなルソ
元々、ジュネーブに住む代々が「時計師」を営む家系でしたが、母親は彼を生んで僅か9日後に亡
り、幼少期は病気がちで、それが精神面にも影響を及ぼしたとも言われているそうです。また
母から教育を受けて、父親を手本に読み書きを学び、7歳頃には歴史小説を読めるほどの知識を
着け、これが後の思想の下地になったそうです。
 ですが、ルソーが10歳の時に父親が貴族を揉めて剣を抜き、それが原因で告訴され、住んで
所から逃げ出す事になり、兄は奉公に出ますが後に行方不明に、ルソーは母方の技師だった叔
よって従兄と共に牧師に預けられたのです。後にルソーは著作「告白」で、この時の事を、身に
のない事で何度も折檻され、その事が原因で人生が狂ってしまった、と綴っているそうです。

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