哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

バールーフ・スピノザについて その1

 本日から紹介する哲学者は前回まで紹介したライプニッツや、このブログで紹介したルネ・デカルトと並ぶ「合理主義哲学」を代表する人物です。両親はポルトガル出身のユダヤ人でしたが、宗教的な理由から害されるのを逃れる為にオランダへ移住してきたのです、そして1632年頃にオランダのアムステルダムの貿易商の家に生まれたのがスピノザです。彼は幼い事から学問の才能があったそうで、ユダヤ教指導者としての知識や職を任される「ラブ」の訓練も受けていたそうですが、家業を手伝う為に高等教育は受けなかったそうです。この後も自由な宗教観から、当時のユダヤ教と衝突する事もあり、最終的に追放されたそうです。
 その後は住む場所を転々としながら執筆活動を行ったそうです、そんな彼を政治関係の執筆に繋げたのが、オランダの政治家デ・ヴィットとの親交だったそうです。ですが、1672年頃にオランダの政治情勢が変化し、デ・ヴィットは民衆の手で命を落とします。この悲劇が、彼の「合理主義哲学」の要因になったとも言われているそうです。

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