哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ゴットフリート・ライプニッツについて その2

 子供の頃から哲学を学び、地元の大学では高い評価を得られなかったライプニッツですが、多岐に渡る努力は認められ、科学アカデミーの創設と初代学長になりました。また、尽力してくれたハノーファー選帝侯の王妃ゾフィーはライプニッツを尊敬していましたが、彼女が世を去ると後ろ盾がなくなり、晩年の彼は政治的な支援者を失って周囲から冷遇されたそうですが、その生涯で書簡を交わした相手は1,000人を軽く超えた、と伝えられているそうです。そして、ライプニッツはあらゆる物事を構成する究極的要素を「モナド(単子)」と呼び、無数のモナドの間には神による調和的な関係が定められている、と説いたのです。
 そんな彼の功績は、哲学以外にも残っているのです、それがアイザック・ニュートンと並ぶ「微積分法」の発見です、ライプニッツはニュートンが唱えた説は異なる発見と発明をしたのです。やがて、これに対する優れた記号法、すなわち「ライプニッツの記法」を与えたのです。2018年の段階で使われている微分や積分の記号は、彼の功績によるものだそうです。

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