哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ゴットフリート・ライプニッツについて その1

 本日から紹介するのは、ドイツの哲学者ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツです。1646年頃にライプツィヒ大学の哲学教授だった父の元に生まれ、その父から哲学の教えを受け、6歳の時に父が病で世を去った後も彼は哲学の道を進んだのです。14歳で父が教授をしていたライプツィヒ大学に入学し、哲学の他に数学や法律を学びました。大学は2年で卒業しますが、その間に哲学の学士論文を提出したり、他の大学に移って勉学に励み、卒業時には哲学の修士、法学の博士を得ていたのです。ですが、当時のイギリスやフランスに比べて送れていたドイツの大学では、ライプニッツの評価は決して高くありませんでした。
 ですが、彼は哲学だけでなく、数学、物理学、外交官に政治など多くの分野に携わり、そこで同時代の著名な知識人と積極的に連絡を取っていたそうです。そうした活動が功を奏して、1700年頃、ベルリンに招かれ、ハノーファー選帝侯の王妃ゾフィーの好意で、科学アカデミーを創設し、初代会長に就任したのです。

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