哲学カフェ

哲学書を一つづつ取り上げて、それを時に独善的とも思われる解釈を試みながら、一見難しいものと思われる哲学書の解読を行うものです。

ジョン・ロックについて その1

 本日から紹介するジョン・ロックはイギリス出身の哲学者で、「イギリス経験論の父」と呼ばれ、代表的な著書の一冊「人間悟性論」(「人間知性論」)で経験的認識論を体系化して、政治哲学者としての側面を持つ人物としても有名です。1632年頃にイギリス南部の地方地主の長男として生まれ、20歳の時にオックスフォード大学へ進学、そこで哲学と医学を学んだそうです。1658年頃には大学特別研究員となり、ギリシア語の講師や修辞学講師を務め、自らの思想を深める一方で1666年頃にオックスフォードへやってきたシャフツベリ伯爵アントニー・アシュリーと知り合い、意気投合したロックは翌年の1667年頃に彼の私設秘書官、主治医となります。
 そして、オックスフォードを離れてロンドンまでやってきます、そしてシャフツベリ伯に見出されて政府の要職を与えられ、彼がホイッグ党の指導者として当時の専制政治に反対する運動を始めた際は彼も運動に参加しますが、失敗に終わってしまいます。これが原因となり、ロックはオランダへ亡命する事になります。

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